Mr.Children『忙しい僕ら』歌詞考察
泣いて 泣き止んで
また泣いて 笑って
忙しい僕らは日々をまた刻んでく
- 歌い出しが「泣いて→泣き止み→また泣いて→笑う」。マイナスからプラスへの変換が尚一層ミスチルらしいです。
決めて でも迷って
うやむやにして また明日
だらしない僕だが
尚も希望は捨てない
- 先ほどは「泣く」というマイナスのワードを多用したが、今度は言葉を重ねず。更に「決める→迷う→うやむやに」と今回はプラスからマイナスへ。"希望は捨てない"けれど。
- 「忙しい僕らは→だらしない僕だが」の部分は後半部分の母音が「(i)b(o) k(u)r(a)w(a)→(i)b(o)k(u)d(a)g(a)」全て同じになっており恐らく今回のクスッとポイント。
高く舞い上がったボールも
必ず地上に落ちるように
それが良いことであっても
また その逆でも
同じ場所に とどまってはいられないから
- ボールが落ちるのは重力によって。高く上がったボールと同じように私達にも普遍的なことは「とどまってはいられないこと(何の力かはわからないけれど)」。
- 「高く舞い上がる」と「落ちる」こと。「良いこと」と「その逆(=悪いこと)」。対義語の並列が忙しい僕らを演出。
あんなに魅力的に見えたのに
今は もうどうだってよくなってる
それが悪いことであっても
また その逆でも
次の場所に 進まずには生きれない
- 【「魅力的に見える→どうでもよくなる」。これは、なるほど一般的には「悪いこと」であることが多いからそれは認めつつも、一方で「その逆」にも言及することで含みを持たせる。】ということ自体がサビ1との対比となっている。
- しかしながら、対比しても結論は同じ。「次の場所に進まずには生きれない=同じ場所にとどまってはいられない」。つまり大きな対比で括りながらも結論は重複させる事で結論ありきの含みを持たせることに成功している。
- 個人的にはここが一番難解かつ多様な解釈の余地があると思います。
泣いて 泣き止んで
また泣いて 笑って
忙しい僕らは日々をまた刻んでく
- 完全に歌い出しと一致。
- ここまで全てが対比で出来ている歌詞なのでここはむしろ完全に一致していてもなお歌い出しと対比したいし、できるはずだ。
忙しい僕らは
今日も また
- himawariでもやってます、これ(笑)。言わなくてもわかるでしょう!