雑記帳より

思ったことをきままに書き記して。

ミスチル『You make me happy』歌詞考察

直訳は「あなたは私を幸せにする」。何とも甘美な響きであるだろう。
この曲の初出は'15年発売のアルバム『REFLECTION』。秀でたバラードである前曲からのイントロで気持ちがいい。

出てくる主人公とその恋人は、カップルであっても深い関係にあると思われる。少なくとも学生とかではない。
主人公は何か音楽を聴いているよう。それも80年代の古いラブソングを。リメイクしたという話は知っているが敢えてそれは聴かないようだ。だってオリジナルを越えようがないから。この歌は主人公にとって青春そのもの。そこに浸るか浸らないかはわからないが、きっと浸っていない。主人公の青春はアナログからデジタルへの過渡期の時代だったよう。

その恋人はCDプレイヤーを止めにかかる。「懐古趣味だ」って言いながら。でも彼女はそのCDプレイヤーを止めはしない。まだ音楽は流れ続ける。こんな一連の動作。それが主人公には愛しくてたまらない。それはそうだ、主人公は彼女を愛しているから。

彼は曲を聴きながら、当時の甘酸っぱい恋に心揺れているわけではない。そのときはただ恋に夢中だったのだ。それゆえ何も怖くなかった。まさに恋は盲目である。誰もが経験しただろう。だからそのことが少し羨ましくて、妬ましくて。

だけど、君といるこの部屋が好き。君のいるこの暮らしが好き。そして今が好き。
でもやっぱり今が好きだと確信する主人公。

二人ならハッピーでいれる。
それぞれお互い色々あったんだろうけど、結局今に落ち着いている。まるで導かれたように。

趣味は合わないけれど。

でも、君といるこの時間が好き。君といるこの街が好き。そしてやっぱり君が好き

難しいことは何もない。少し過去を思い出しながらも結局今が一番なのだ。『あなたは私を幸せにする』から。

そんなことみんなわかってるはずなのにやっぱり、過去を振り返ることがある。それはきっと人間の性であり、ここでは音楽の力でもあるのだ。